土佐有明WRITING ワークショップとは?

 このワークショップは、09年11月に横浜の小劇場 STスポット 主催で始まった、ライティング(文章表現)についての体験型/参加型講座です。2010年4月に第一期が始まり、全7回で終了。現在第二期が進行中で、20人近くの受講者が参加しています。

 内容については、いわゆる「ライター養成講座」とは異なり、必ずしもプロの書き手を目指す人に向けたものではありません。劇団主宰者や映画監督、学生、会社員など、受講者の職業も様々ですし、モチベーションも皆少しづつ異なります。舞台公演を開催しているSTスポットが母体ということもあり、舞台芸術に興味のある方の受講が最近は目立ちますが、受講者の趣味嗜好も微妙に違います。

 そんな受講者たちが集っての講義は以下のように進められています。まず、演劇、ダンス、音楽、小説、アニメ、映画などについてのレビューを毎回1本以上提出してもらい(自由課題も含みます)、互いの課題を、筆者名を隠して事前に読み込んだ上で、現場で講評し合います。講評は講師やゲスト講師はもちろん、受講者からもコメントを発表してもらう合評形式で、自分の課題が他者(=読者)にどう読まれているのかを意識してもらいます。ブログやツイッターで個人の想いを即座に吐き出せる時代だからこそ、他者の目線を意識し、読者と共有可能な、ひとりよがりではないレビューを書いてみて欲しい、という考えに基づいての方法です。  課題のジャンルが多岐に渡るのは、劇評セミナーや書評講座など、特定のジャンルに特化した文章講座が既に存在するため、それらとの差別化を計るという意味もあります。またそれは結果的に、受講者が普段馴染みのないジャンルや作品に触れることで、知的好奇心を刺激されるという重要な効果も生み出しています。個性豊かな受講者はもちろん、未知のジャンル/作品との出会いが待ち受けているという意味で、未知との遭遇、というのもまた、このワークショップのひとつのテーマです。

 現場のムードは、和やかであると同時に、一定の緊張感に貫かれています。3時間の講義の後は地元で打ち上げをし、時には「補講」と称して演劇やトークイヴェントを皆で観にいったりもします。12月には有志で文学フリマにも作品を出品する予定です。興味をもたれた方は、見学は一度でしたら無料なので、ぜひ桜木町までいらしてください。お待ちしております。


【お問い合わせ】

STスポット
E-Mail: ws@stspot.jp
TEL: 045-325-0411/ FAX: 045-325-0414
〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1-11-15 STビル2F

【主催】

NPO法人STスポット横浜

【特別協賛】

急な坂スタジオ/野毛hana*hana


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WEBサイトについて

 このHPは、WRITINGワークショップで受講者が過去に書いたレビューを、外部に向けて発信することを主眼としています。過去のレビュー(優秀作品)では、合評で上位に入選したレビュー3本を随時アップしていきます。レビューを読んで「この人にコンタクトを取りたい」という方がいらっしゃいましたら、レビュワーのプロフィールから直接連絡を取るか、ws@stspot.jp までご連絡ください。過去の課題一覧はこちらからご覧になれます。


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土佐有明 講師プロフィール

 

1974 年生まれ。90年代末、『クイック・ジャパン』『バァフアウト!』などへの寄稿をきっかけに商業誌での執筆を開始。現在、『ミュージック・マガジン』、 『レコード・コレクターズ』、『エクス・ポ』、『マーキー』、『東京新聞』、『ラティーナ』、『ビジスタニュー ス』(WEB)などに 寄稿。CDのライナーノート執筆も多数。連載は、「土佐有明のPLAYGROUND」(『マーキー』)、「土佐有明の(ほぼ)初日劇評」( http://www.webdice.jp/dice/series/12/)など。現在入手可能な作品に、過去の原稿をまとめた『土佐有明WORKS 1999〜2008』、全取材・構成を担当した劇団ポツドールの初公式パンフレット、アルゼンチン音楽の現況を紹介した編集盤『トロピカリズモ・アルヘンティーノ』がある。 個人ブログ:http://d.hatena.ne.jp/ariaketosa/


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